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ゆりいか研究会について

ゆりいか研究会では、社会や学校における不登校理解を深めるお手伝いを通して、子どもや若者たちがより自分らしく育っていける環境を整えることを目指しています。
たくさんの方に支えられながら、ご縁を大切にしたさまざまな活動を続けてきました。
勉強会や対話の場を通して、日々の中にそっと“気づき(Eureka)”が生まれるような時間を育んでいます。

 

ゆりいか研究会のはじまり

子どもの不登校に寄り添っていると、「子どもの育ちとは何か」「学校はどのような役割を果たしているのか」という根本的な問いに向き合う機会が増えていきます。代表は不登校の子どもの保護者として、そして不登校の生徒の担任として、不登校を学校の外・中の両側から見つめ続けてきました。また、そういったことから不登校のお子さんを抱える保護者の方とのやり取りも増えていきました。

その経験をもとに、不登校の子どもたちを支えるための考え方をまとめた論文を執筆し、その後協力者とともに「ゆりいかアプローチ」として整理しました。これは、忙しい先生方が学校から足が遠のいている子どもたちの状況を整理し、保護者とともに育ちの環境を整えるための土台となる考え方を示したものです。

不登校対応にはさまざまな立場や意向があり、学校が完全に距離を置いても、逆に干渉しすぎてもよくない。その“ちょうどよい関わり方”を一緒に考える場が必要だと感じていました。そこで、この「ゆりいかアプローチ」を学校の先生方に届けるため、2021年10月に月1回の勉強会をスタートしました。これが、ゆりいか研究会の始まりです。「不登校保護者経験者」「学校教職員」「不登校経験者」「不登校の友達を支えてきた若者」というさまざまな立場のメンバーが集まり対話することで、不登校への理解を深め、学校とご家庭がよりよい関係を築くためのヒントや視点を共有しています。学校、ご家族の双方が安心して考えられる“土台づくり”に取り組んでいます。​

また、義務教育段階には不登校支援の仕組みがある一方で、高校生年代には明確な施策が少なく、本人と家庭だけに負担が集中してしまう現状にも課題を感じていました。そこで2024年4月からは、高校生年代の若者の居場所づくり(♭ふらっと♭など)にも取り組み始めています。毎月発行しているニュースレターを通して、少しずつ共感や理解を示してくださる方も増えてきました。スタッフも教員や会社員など仕事を持っており、またご協力いただく教職員の方々や若者たちに負担をかけないように、細く長く続けられる活動を大切にしながら、ゆりいか研究会は歩みを続けています。

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「ゆりいか研究会」の名前の由来

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不登校の子どもたちに寄り添う中で、不登校は決してネガティブな出来事ではなく、子どもの新たな一面を再発見する大きなチャンスだと感じるようになりました。その思いから、不登校を「チャンス」として捉え直すきっかけになればと願い、「ゆりいか」という言葉を選びました。

「ゆりいか」は、古代ギリシャ語の Eureka(ユリーカ/ユーリカ)に由来し、発見や気づきの瞬間を表す言葉です。子どもを見つめ直す中で生まれる「ゆりいか!」という小さな発見の喜びを、一緒に見つけていけたらと考えています。

ゆりいか研究会を始める前には、不登校の保護者の方を対象にしたメンバー限定の掲示板「ゆりいか保護者情報交流会」を運営し、さまざまな保護者の方とやりとりを重ねてきました。そこで寄せられた思いやお子さんの近況は、「ゆりいかアプローチ」を考案する大きな原動力となりました。また、「イヌタイプ」「リスタイプ」などの名称も一緒に考えていただきましたので、その時のメンバーの方々への敬意を込めて、研究会の名前にも「ゆりいか」を引き継ぐことにしました。

お子さんを再度見つめ直し、「ゆりいか!」という瞬間を探すためのツールとして「ゆりいかシート」を活用していただければと思っています。
そのために、教職員向けの勉強会だけでなく、保護者向けの「ゆりいかパーソナル」や、教職員向けの「ゆりいかパーソナル#」では、個人的な対話を通して気づきを育む場づくりを大切にしています。

  ロゴについて 

​〇 白い芽

芽は白色にすることで、これから何色にでも染まる可能性のある子どもたちを表現しています。そしてその芽は両手のように葉を伸ばしています。

​〇 土壌

土壌は芽を成長させるために栄養や温もりを与えてきた・与えている保護者の方々を表しています。見えなくてもしっかり根を張ってつながっています。

ゆりいか研究会のロゴは、中心の芽と太陽、空気、土壌、そして「ゆりいか研究会」の「ゆ」で構成されています。
それぞれの要素に、子どもたちの育ちを支えるための大切な願いが込められています。

​〇 太陽

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​〇 「ゆ」

ひらながの「ゆ」はゆりいか研究会の「ゆ」です。その中心で「?」と「!」が重なっています。これは子どもたちや子どもたちを支えるすべての方のモヤモヤ「?」を、ゆりいか研究会を通してスッキリ「!」に変えるという私たちの意思を表しています。

太陽は子どもたちを導く存在や、子どもたちの進む先である未来、夢、希望を表しています。

​〇 空気

空気は子どもたちの現在をとりまく環境全てを表しています。それは、友だちなどの人間関係、子どもたちの趣味や習い事、すべてを網羅しています。その空気を温かみのある色で表現されています。

Design by OkuSayu

 活動拠点 「こりす西陣」について 

by yumecan

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こりす西陣は、不登校経験者のスタッフが「こんな場所があればよかった」という願いから立ち上げた、小さな拠点です。
家庭でも学校でもない“第三の場”として、子どもや若者が自分のペースで安心して過ごせる空間づくりを大切にしています。

ここでは、「居場所をつくる」というよりも、子どもたちに“選んでもらえる場所”でありたいという思いを大切にしています。
来る・来ないを強制せず、評価もせず、ただそこにいていい。
そんな当たり前のようで難しい安心感を、そっと支える場所です。

また、子どもも大人も対等でいられることを大切にしています。
不登校経験者のスタッフ自身が「自分が苦しかった時にほしかった場」を形にした場所であり、小さな安心の積み重ねが、子どもたちの育ちを支えるという考え方が根底にあります。

ゆりいか研究会の価値観とも深く響き合っており、現在は活動拠点として利用しています。
勉強会や対話の場、若者の居場所づくりなど、ゆりいか研究会の活動の多くがここから生まれています。

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